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Archive for the ‘日々の出来事’ Category

作品のご依頼にあたり

先日、作品のご依頼にあたり、私の作品を御覧になるため家にお越しになりました。
普段はメールでのやりとりがほとんどなのでとても新鮮でした。

着物をオーダーするときに反物を見ますよね。
それに似ているというか・・。
色々なパターンの作品がありますから
それの特徴やお客様の好み、そしておうちの状況をお伺いしながら
どのような形が一番あうのかを考えてご提案していきました。

文字自体もさることながら、表具の選び方でイメージが変わりますし
逆に表具によっては合わない書体もあります。
そのあたりはほんとうに好みによりますから
時間が許すのであればゆっくり決めるのがいいですね。

今回は新たしい門出をお祝いする作品になります。
作品を飾ったときにホッとするように仕上げていきたいと思います。

デザイン書道 丸山茜葉

日展に行く

この前までの寒さが嘘のよう・・。
大阪はすっかり春めいてまいりました。

大阪工芸協会でお世話になっている井上先生から日展の招待券をいただいたので
お稽古の帰りに見に行きました。

日展は以前からお知り合いや叔母が入選したりで見に行くことも多いのですが
工芸協会に入会してからはまさしく工芸という分野をゆっくり見ることが多くなりました。
前回まで気づかなかったんですが、お知り合いの先生がたくさん出されていて
「あれ?この先生も出展されてる!!」など驚いたりで。
別の意味でも新しい発見がありました。
作品は工芸展とは違い、大作がほとんどで個性が前面に出ていて
先生方の作品も情熱を感じる作品が多かったです。

それにしてもどの分野も作品が大きい!!!
絵画にいたってはどこから制作にあたって手をつけてるのかわかりません(謎)
でも素敵な作品がいくつかありましてその中で
李暁剛さんが書かれた「青いりんご」という少女の絵が素晴らしかったです。
以前にもこの方の作品をみて惹かれましたが、
今回の作品は少女の持つ透明感が伝わってきて近くで見たり遠くで見たりとしばらく鑑賞していました。

彫刻は絵画以上に知識がなく
日展に出ている作品の良し悪しは正直なところわかりません。
私はアルベルト・ジャコメッティの作品が好きなので
日展の作品はちょっと違う表現方法ですからなおさらなのですが・・。
ただ驚いた作品はありました。
植田 努さんの 「ケサリアの牛飼い」という作品です。
牛を連れた少年の彫刻でしたが、その彫刻を見ていると
本当にその少年と牛の後ろに彼らが生活している風景が見えてくるというか・・。
彫刻自体に命が吹きこまれていることを感じる素晴らしい作品でした。

どうも私はどんな分野のものでもその一瞬を切り取ったような作品が好きみたいです。
李さん、植田さんの作品はそこから息吹を感じ、なにか生命力ある作品に思えました。

そして書道の分野ですが、こちらは鑑賞というより勉強ですね。
有名な先生方が出展されていますから本当に勉強になります。
こちらに関しては感想を書くのもおこがましいので控えます(笑)

日々忙しいとなかなかゆっくり美術館などもいけません。
本当なら海外の美術館に一週間ぐらい毎日通って
ボーっと作品を鑑賞したいくらいです。

ただ勉強のためだけでなく違う分野の芸術に身をおくのは
私にとってはとてもいい気分転換になります。

また来年どんな作品に出逢えるか楽しみです。

日展 大阪

節分

鬼は外、福は内~!
はい、今日は節分です。
みなさん、豆まきしますか?
我が家では未だに豆まきしています。
それもご近所にご迷惑にならないよう小さな声で(笑)

豆まき
そして今では各方面で有名になりましたが
関西の我が家は恵方巻きも食べます。
今年は南南東のようですから
また食べ終わるまで黙っていることといたしましょう!!

恵方巻き
今日はお昼に神社に行きまして厄払いしてもらいました。

厄除けお参り
厄除けをして、恵方まきを食べ、豆まきをしたら~~。

これだけ念を入れれば、福がくること間違いなし♪
さ~、明日から仕事がんばろう!

すごい!!

年末に向けては本当に目の回る忙しさで、
テレビもあまり見ていなかったら
お世話になっている酒心館様のお酒が話題になっていました。

ノーベル賞の晩餐会で振舞われたそうで、その影響か品薄になっているとのこと。

そういえば前に母が「酒心館さんのお酒、テレビに映ってたよ」と言ってたんです。
そのときは「へー、すごいね~」と話した程度で終わりましたが
昨日は先輩からの電話で「酒心館さんの福寿、ノーベル賞以来注文がすごいみたいよ」と
教えていただいて、慌てて調べたらたくさんの記事!
思わず「おーー!!」とうなってしまいました(笑)

我が家も飲めないのに日本酒はすきでして。
でも品種によっては強すぎるんですけど、酒心館様のお酒は美味しい。
とくにこの「福寿」はほんとうに美味しいんです!
なのでノーベル賞で振舞われるのも、なるほどな~と思ってはいましたが
知らない間にこんなことになっていて・・・いや~うれしいお知らせです。

と、のんきなことを言っていますが、先日新年用にお酒を注文したんですよね~。
届くんでしょうか・・・とちょっと不安。
ちなみに今の我が家のブームは「ゆず酒」です。大丈夫かな!

※念のため申し上げますが、このお酒のロゴは私が書いたものではありませんので(笑)

書作品製作中

12月になりました。
寒くなりましたね~、なんなんでしょう・・この落差。
本当に秋が短くなりました。

今年最後のお稽古も昨日から始まり、今日も奈良へ行ってきました。
内容についてはまた後日に・・・。

先月からお稽古の合間をぬって作品を作っていまして、
今、表具選びの最終段階にあります。
これは大阪工芸展に提出するための作品でして、
素材が違うもので作るかどうか最後の最後まで迷いましたが
結局間に合わないので、今回も書の作品にしようと思っています。

そこで仕立てをどうするかをデザインするのですが、
書いてはやめ、書いてはやめを繰り返していたものがようやくまとまりそうです。
展示するまでは内緒ですが、正直なところ自分でも楽しみにしています。

デザイン書作品

さて、これが終わったら今年最後の筆文字の仕事。
なんだかんだと年末まで忙しい気がします。

最後になりましたが年賀デザインについてのお知らせです。
お問い合わせいただきましたので改めてご案内いたします。
AFLO MALL様にて年賀デザインを販売していただいております。
2種類のデザインでそれぞれ3種類のカラーから選べますので
カラーを選んでからご購入下さい。

年賀デザイン「絆」
http://mall.aflo.com/products/detail_nenga.php?product_id=4522 

年賀デザイン「逢」
http://mall.aflo.com/products/detail_nenga.php?product_id=4521

芸術の秋 書展&作品展

10月もあっという間に半ば、日が過ぎるのが早すぎます。

この時期になるとあちらこちらで個展、グループ展、美術展などがあり、
私も時間を見つけて伺っています。
昨日は京都での書展に伺い、あと大阪に戻り
所属している大阪工芸協会の会長、平金先生の作品を拝見しました。

京都の書展はブログでも度々紹介している私の叔母です。
松田蒼炎といい、長年、古谷先生に師事し今に至ります。
今回は教えている生徒さんの作品展と、自分の足跡をたどる記念展として
今までお世話になってきた先生方の作品、そして学んできたお手本など
大々的に展示していました。
表具のあつらえも会場を彩るお花も京都らしい伝統的なものです。



こちらの作品はすべて生徒さんの手仕事、すごいですよね~。
書の作品を作るのも大変だろうに、ひとつの冊子にしあげるなんて、みなさん器用です。
高野切れや智永真草千字文など作品の内容は様々です。

京都 書展

京都 書展

叔母の書はこちら2点。身内の私が言うのもなんですが風格があります。

書道 書展 京都

京都 展示 書展

そして今回惹かれた作品、与謝野晶子の歌をかかれたものです。
散らし方もですが、伸びやかで作品全体のバランスが素晴らしいなと思います。
日展のほうにも何度も入選なさっているようで納得です。

京都 書展
全体的に力強さを感じるものが多く素晴らしい書展でした。

そしてそこから大阪へ、お世話になっている平金先生の展示会へ伺いました。
染織の第一人者である先生ですが、今回は陶器作品も展示されていて
私も違う形での表現を考えているところなので興味津々!
絹に書を書いてる作品もあり、形に拘らない自由さを感じるものでした。
違う分野に挑戦するのは躊躇もありますが、先生の作品を拝見して勉強になりました。

ご一緒に展示されていた木工の徳永順男先生の椅子。
こちらもほんとうに素敵で、いつかひとつ頂きたいなとおもうほどでした。

梅田 茶屋町画廊 作品展

展示会は書道だけでなく違う分野の芸術作品も興味があり、
どういう経緯でその道に行かれたとか、どのくらいの制作期間が必要かなど
お伺いしてはそれぞれの奥深さを感じています。
今後もできるだけ伺って、刺激を受けたいと思います。

くらしの美工芸展

先週から今週にかけて筆文字制作に追われておりました。
なんとか間に合いホッとしています。

ということでほんとうはもっと前にご報告するつもりでしたが
私が所属している大阪工芸協会主催の「くらしの美 工芸展」が
神戸の酒心館で開催され、作品を拝見してきました。
今日はそちらのご報告です。

写真は酒心館のお玄関で酒林もあり、とても風情があります。

酒心館 入り口 酒林
何度もお邪魔しておりますが、そのたび師匠であるたにぐち先生が
こちらで作品展示をされていたころを思い出します。

今回、お玄関入って奥にある酒心館ホールでの展示でした。
趣ある会場で錫、ガラス、陶器など様々な作家さんの作品が販売されていて
お昼にはその器を使ったお食事ができるようになっていました。

酒心館 くらしの美工芸展
いつも思いますが、こういう違う世界の方とお話をさせてもらえるのは貴重だなと思います。
正直なところ、色々な面でわからないことだらけで、
教えていただいてもすべて理解できるわけではありませんが、
それぞれの分野について精通されている皆さんのお話は創作する上でヒントになることが多いです。
今、いままでと違う形で表現できないかを模索してるところなのでなおさらですが・・。

来年には早々に工芸展の作品を提出しないといけないので、
教えていただいたお話をもとに考えてみたいと思います。

次回はもっと早くにご案内いたしますので、是非御覧ください。

中秋の名月

今日は中秋の名月ですね。
お天気がよくありませんが、見れるのでしょうか?

詳しく知らないので調べてみたら、
旧暦8月15日の日に出る満月のことを言うそうですが
「八月十五日」を「なかあき」と読む名字の方がいらっしゃるそうです。
「なかあき」=「中秋」・・・・なるほど。

残念ながら満月をイメージした「月」という書作品はないので
ちょっと秋らしい「月」を御覧いただこうと思います。

葉書作品「月」

葉書 月 書作品 デザイン

書作品「月」

月 書作品

葉書「月」はデザインした書を元に作ったものです。
そして下の作品は、一時期「月」ばかり書いていたときのひとつです。
漢字ひとつとっても趣が変わりますよね。

まだ暑いですが、少しは秋を感じていただけましたか?

古谷蒼韻先生

先日、京都へ古谷蒼韻先生の書の個展を見に行きました。
古谷先生は叔母の師匠なんですが、2010年に文化功労者になられました。
今回、米寿を記念しての個展でしたが、初期の作品から現在のものまで展示され
とても見ごたえのある作品群でした。

古谷蒼韻 個展 京都 書道

古谷蒼韻 個展 京都

もともと中野越南先生との出逢いから千字文や壊素の自叙帖など独学で学び始められたそうですが、
「無心の書がもっとも大切」ということをずっと学びの根底におき
今もなお意欲的に作品を作られています。

以前、写真で作品を拝見したことはありましたが、やはり実物をみるのが一番です。
とても趣のある書で、私が語るのはとても恐縮ですが
ひとつとして無駄な線がなく、最後の一線まで気持ちが続いているのがわかります。
書道は線芸術といいますが、まさしく一つ一つの線が自分の役割をわかっているかのようでした。

なにより80代から新たに斉藤茂吉の歌に取り組まれています。
ただただ感服です。

デザイン書作品制作中

夏も終盤。
なんとか倒れずに頑張っています。

今月はお稽古+講習、会合、会合・・・会合の日々。
それと先月から新しい生徒さんが続いて入会されているので、
日程調整や準備に追われていますが、その合間にようやく作品制作をし始めました。
作品作りは以前から取り掛からないとと思いながら
お仕事が入るとそちらに集中しますのでアイデアのままで終わっていて。
今、ここぞとばかり時間ができたら書いています。

といっても案がまとまるまでに時間がかかるんですよね~。
仕上げるまで何枚も何枚も構図を変えて書いていると
どれがいいのかわからなくなったりで・・・(苦笑)
やっかいです。

取り掛かっている文字は4つ。
そして今、書いているのは「樹」
初めての個展で展示した文字は一文字でしたが、
今回は写真の「樹」をベースに違った雰囲気で考えています。

デザイン書道 「樹」

もうデザインだけで4、5回変更しています。
試作品もどんどん増えてまして・・・。
ただ、この中からあるときヒントになるものがでてくるので捨てれません。

デザイン書道 試作品

しばらくは作品に埋もれた生活です。