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古谷蒼韻先生

先日、京都へ古谷蒼韻先生の書の個展を見に行きました。
古谷先生は叔母の師匠なんですが、2010年に文化功労者になられました。
今回、米寿を記念しての個展でしたが、初期の作品から現在のものまで展示され
とても見ごたえのある作品群でした。

古谷蒼韻 個展 京都 書道

古谷蒼韻 個展 京都

もともと中野越南先生との出逢いから千字文や壊素の自叙帖など独学で学び始められたそうですが、
「無心の書がもっとも大切」ということをずっと学びの根底におき
今もなお意欲的に作品を作られています。

以前、写真で作品を拝見したことはありましたが、やはり実物をみるのが一番です。
とても趣のある書で、私が語るのはとても恐縮ですが
ひとつとして無駄な線がなく、最後の一線まで気持ちが続いているのがわかります。
書道は線芸術といいますが、まさしく一つ一つの線が自分の役割をわかっているかのようでした。

なにより80代から新たに斉藤茂吉の歌に取り組まれています。
ただただ感服です。