日展に行く

この前までの寒さが嘘のよう・・。
大阪はすっかり春めいてまいりました。

大阪工芸協会でお世話になっている井上先生から日展の招待券をいただいたので
お稽古の帰りに見に行きました。

日展は以前からお知り合いや叔母が入選したりで見に行くことも多いのですが
工芸協会に入会してからはまさしく工芸という分野をゆっくり見ることが多くなりました。
前回まで気づかなかったんですが、お知り合いの先生がたくさん出されていて
「あれ?この先生も出展されてる!!」など驚いたりで。
別の意味でも新しい発見がありました。
作品は工芸展とは違い、大作がほとんどで個性が前面に出ていて
先生方の作品も情熱を感じる作品が多かったです。

それにしてもどの分野も作品が大きい!!!
絵画にいたってはどこから制作にあたって手をつけてるのかわかりません(謎)
でも素敵な作品がいくつかありましてその中で
李暁剛さんが書かれた「青いりんご」という少女の絵が素晴らしかったです。
以前にもこの方の作品をみて惹かれましたが、
今回の作品は少女の持つ透明感が伝わってきて近くで見たり遠くで見たりとしばらく鑑賞していました。

彫刻は絵画以上に知識がなく
日展に出ている作品の良し悪しは正直なところわかりません。
私はアルベルト・ジャコメッティの作品が好きなので
日展の作品はちょっと違う表現方法ですからなおさらなのですが・・。
ただ驚いた作品はありました。
植田 努さんの 「ケサリアの牛飼い」という作品です。
牛を連れた少年の彫刻でしたが、その彫刻を見ていると
本当にその少年と牛の後ろに彼らが生活している風景が見えてくるというか・・。
彫刻自体に命が吹きこまれていることを感じる素晴らしい作品でした。

どうも私はどんな分野のものでもその一瞬を切り取ったような作品が好きみたいです。
李さん、植田さんの作品はそこから息吹を感じ、なにか生命力ある作品に思えました。

そして書道の分野ですが、こちらは鑑賞というより勉強ですね。
有名な先生方が出展されていますから本当に勉強になります。
こちらに関しては感想を書くのもおこがましいので控えます(笑)

日々忙しいとなかなかゆっくり美術館などもいけません。
本当なら海外の美術館に一週間ぐらい毎日通って
ボーっと作品を鑑賞したいくらいです。

ただ勉強のためだけでなく違う分野の芸術に身をおくのは
私にとってはとてもいい気分転換になります。

また来年どんな作品に出逢えるか楽しみです。

日展 大阪

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