フランス展示会 ご報告⑧ 番外編 トゥールについて

トゥール(Tours)は、フランスの中部に位置する都市で、
アンドル=エ=ロワール県の県庁所在地です。
展示会はロワール川の対岸にあるサンシールでありましたが、
こちらは昔ながらの住宅街が多かったです。

穏やかなロワール川
トゥール サンシール 合同展示会








トゥールの街並みはパリとは違い、ゆったりとした空間で建てられているため
どこかのんびりした雰囲気が漂います。
治安の良さから年を取ってから住みたいとおっしゃっる方が多いようで
広く穏やかなロワール川と街並みとがうまく融合していて素敵な場所でした。

トゥール駅です。
オルセー美術館の建築にかかわるヴィクトール・ラルーの設計です。
トゥール サンシール 合同展示会 トゥール駅 オルセー 建築 書道 丸山茜葉








トゥール市庁舎です。
こちらも同じくヴィクトール・ラルーの設計。
トゥール サンシール 合同展示会 トゥール市役所 オルセー 建築 書道 丸山茜葉








夜の風景もとても綺麗でした。
トゥール サンシール 合同展示会 トゥール市庁舎 オルセー 建築 書道 丸山茜葉








トゥールの街並み。
町のあらゆるところにお花があり自然を活かした公園も多いです。
トゥール サンシール 合同展示会








車、バスでの移動が主ですがトラムもあり便利ですね。
トゥール サンシール 合同展示会 トゥール市役所 オルセー 建築 書道 丸山茜葉











旧市街は歴史的な建物がきれいに残されていて、それを活かしてお店をしている人もいます。
トゥール サンシール 合同展示会











伝統的な木造住宅で元々は強度を増すために作られた筋違は意匠になっています。
ちょっとプラハなど東欧にある建物に似ていますね。
それぞれが個性ある建物ですが、不思議に統一感がありました。
トゥール サンシール 合同展示会







トゥール サンシール 合同展示会











4世紀の後半には後に聖人となったトゥールのマルティヌスがトゥールの司教でした。
このマルティヌスには逸話があってローマ軍に入り派遣されたアミアンの城門で、
半裸で震えている物乞いを見つけます。彼を気の毒に思ったマルティヌスはマントを2つに引き裂き、
半分を物乞いに与えます。
しかしこの物乞いはイエス・キリストであったといわれ、これが受洗のきっかけとなったということ。
彼の墓があるサン・マルタンバジリカ聖堂に行きました。
現在点在している教会、時計台、塔とが一緒の敷地にあり、それで一つの建物だったそうです。
トゥール サンシール 合同展示会










トゥール サンシール 合同展示会










シャルルマーニュの塔
上部にはマルティヌスがマントを与えている場面をシンボルにしてあります。
トゥール サンシール 合同展示会











そしてもうひとつの教会・サン・ガシアン大聖堂
それはそれは素晴らしい建築です。
ゴシック後期のフランボワイヤン様式と言われるそうです。
見上げるほどの高さがあり、シンメトリーに見えて
右左の塔の大きさや細工が違います。
トゥール サンシール 合同展示会










大聖堂の内部
ちょうどミサがあり多くの人がお祈りに来ていました。
トゥール サンシール 合同展示会










フランスは地震がないため100年以上前の建物もきれいに残っているそうですが
それと同時にみんなで受け継いでいこうとする意識が強いように感じます。
パリが芸術の街ならばトゥールは歴史と自然がうまく共存しています。
日本も奈良や京都だけでなく歴史ある建物を残すことが大事ですね。


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