四季って・・
8月 13th, 2010
ここ数年、日本の四季は一体どこに行ってしまったのかというように、
春が短かったり、冬が長かったりと変な気候です。
私は「心に伝わる書」というテーマでお稽古をしているので
この天候の変異は、お手本を考える上でも悩ましいかぎりです。
やはり夏には夏の題材が、秋には秋の題材があり、
それを加えてゆくことで、日本特有の風情を感じることができ、
人にも伝わっていくと思います。
なのに、秋の題材を学んでいるころに、外はカンカン照りでは
風情の「ふ」の字も感じませんよね。
今年の立秋もそうでした。
毎年8月7日ころで、確かに秋の気配は感じませんが
今年は特に酷暑だったため、忘れていました。
でも、立秋の次の日から、夏のご挨拶は「残暑お見舞い」に変わるんですよね。
しっかり気をつけておかないと、ほんと気づきません。
日本には色々な風習があり、
お水とり、春・秋の七草、八十八夜、お送り火、お月見、ゆず湯等、
言葉を聞けば、その時の風や香り、温度を思い起こします。
残念なことに今は気候の変化や、日々の忙しさととともに
言葉で四季を感じることもなくなってきているようです。
でもやっぱり・・・・
昔から続く風習も含め、日本の文化は大切にしていきたいですし、
それを感じる四季も残っていってもらいたい。
そんなことを考えながら、秋のお稽古のお手本を考えています。
「どうか、秋らしい秋になりますように!!」