お稽古で始まり

今週はお稽古からお仕事が始まりました。

近鉄文化サロン阿倍野では「樹」の色々な書体を勉強して
そのあと自分で「樹」の創作作品を作って頂きました。
写真はお手本ですべて「樹」です。
私もすべての書体を知っているわけではないので、字典で確認しながらの作業です。

書道 書体 「樹」

書体「樹」

私のお稽古は課題をそのまま書いていただくときと
書体を学んでから自分で考えていただく場合があります。
書体をいろいろ知ることで創作の幅が広がりますので大切なことだと思います。

今回は新旧の生徒さん全員で取り組んで頂きましたが
書く過程も書き上げた作品も個性がでていて面白いです。
こういう課題が初めての方は「どこから考えたらいいんだろう」と考え込んでしまいがちですが、
イメージができていたみたいで、すんなり進めていらっしゃいました。

私の見本は樹が立っているデザインを文字で表しました。
生徒さんもそういう方もいらっしゃれば、樹の素材感を前面にだして書かれた方や、
樹の一部を特徴付けて作品にした方、ロゴマークのようなデザインを作られた方など様々です。
たった2時間のお稽古で作品を考え、仕上げるのはとても無理ですが、
考える時間を集中的に持つことが後々役に立ってきます。
短い時間の中で様々な「樹」が出来上がっていました。

そして近鉄文化サロン奈良は「楽」の課題。
こちらは私が用意したものを書いて頂きました。
お祭りなどで踊っているイメージで書いています。

デザイン書道 「楽」

奈良はまだお稽古が始まってから日が浅いですが、
空間や文字の動きを旨くとらえて、早くから形が出来上がっていました。
そこでその文字に対してもう一つ「楽」を付け加えるとしたらどんな形になるか・・。
そのような応用もして頂きましたが、こちらもデザインはさまざまです。
配置を換えたり動きを加えたりで、同じようで同じではない・・面白いものとなりました。

デザイン書の場合、書くことよりもデザインを思いつくほうが難しいので
いきなり、作品づくりの時に考えるのではなく、
日ごろのお稽古のときに考えることに慣れてもらったらと思います。

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