感謝

書を仕事にするきっかけとなった方がいます。

私が一番初めに書を習った師匠、たにぐち香葉先生です。

たにぐち先生は楷書も仮名も本当にお上手で、品のある字をお書きになる方でした。
それは寸分の狂いもない綺麗な書で、初めてお手本を見たとき
「私、これ・・絶対無理だな」と思ったものです。

そんな私に本当に根気よく、丁寧に書の基本を教えてくださり、
少しずつ上達するたびに自分のことのように喜んでくださって・・・。
「練習になるから手紙を書くといいわよ。私に書いてくれたらお返事書きますよ。」と言われ、
お手紙欲しさから、拙い字で何度も手紙を出しました。
そのたび作品として飾っておきたくなるような、そして心が暖かくなるお返事をいただきました。
今でも私の宝物です。

先生は教えるだけでなく書家としての活動もなさっていました。
特に創作の書「語らいの書」は素晴らしかったです。
ひとつには童謡などをその内容に合わせて表現されますが
見ているとその風景が浮かぶのです。
そして自然と心が温まりました。
いいものは、時を経ても変わりません。
今でも先生の書を見ると、優しさ、そして懐かしさを感じます。

今までの自分を振り返ると、その時々でいいご縁に巡りあって、
元気をもらったり、助けて頂ているな~と実感します。
その中でも先生との出会いは、道を示して頂いた貴重なもので
感謝の言葉以外にありません。

先生にはたくさんのことを教えて頂きました。
残念ながら直接のご恩返しはできませんが、
これからも教えて頂いたことを忘れず、書の活動に生かしていきたいと思います。

たにぐち先生の作品です。
たにぐち香葉先生の書






たにぐち香葉先生の書はお嬢さんのブログでもご紹介されています。
ご興味ございましたらお問い合わせください。
こちらをクリック


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