生徒展のご報告 PART2

今回は、生徒さんの作品をご紹介!
すべては無理ですが、どのようなものが展示されていたか
御覧頂きたいと思います。

私のところでは墨だけでなく、顔彩を使っての作品もありますし、
書というより絵に近いイメージ画のようなものもあります。
あくまで生徒さんの感性は残しつつ、それに合わせてアドバイスをしましたから
本当に個性ある作品に仕上がったと思います。

まずは「虹」

生徒作品

これは虹のイメージそのままですが、
彼女自身がある出来事から一つの本に出会い、それに励まされたそうです。
そしてその中に「虹は天国への架け橋だ」という一文があり、
それを表現されたようです。
この方は文字からイメージする感性がとても豊かで
もう一つの「咲」も繊細で優しく、ステキでした。
「咲」と読めますか?

生徒作品

次に「いのち」という題名の作品。

生徒作品

この方は長年俳句をなさっています。
今までも海を詠った俳句を数多く書いていらっしゃいますが
どれも綺麗なイメージの俳句だったそうです。
しかし東日本大震災で数多くの方がその海に命を奪われ
海に対するイメージが変わったことと、
亡くなられた方の魂がしゃぼん玉に乗って
昇天してくれたらという願いを込めた俳句を作品にされました。
題材が重いだけに大変だったと思います。
また文章は配置、背景、すべてがまとまらないといけないので
よく仕上げられたと思います。

続いては「風」、こちらは前回の記事にも載せた「和」を書いた生徒さんです。

生徒作品

風も色々な表現ができると思います。
今回制作時期が春だったことと、彼女の中に
「爽やかに優しく心豊かな女性でありたい」という想いがあり
それを表現されました。やわらかい印象で、まさに春風ですね。

次に「双子」という題名の作品です。
書かれた文字は「亮」と「翔」。

生徒作品

お分かりだと思いますが、双子君のお名前の一字を作品にされました。
私の母も双子でしてご縁がありますが、
やはり兄弟とは違い、色々な部分で競争心が生まれるようです。
ですが母を見てきてわかるのが、相手への思いや愛情も人一倍強いように思います。
今はまだ幼く喧嘩が多いとおっしゃっていますが、
年月を経て成人されたときに、ひとつずつ差し上げたいということで
今回作品にされました。表具も色調だけ同じにして
とかく比べられがちだけども、個々の存在であるというように
デザインを変えて仕上げてもらいました。
並んで撮ったお写真がこちらです、かわいいですね。

生徒作品展

さて続いて「華」

生徒作品

彼女は長年書道をしていらっしゃるので、線が非常に綺麗です。
簡単そうに見えますが、一度書き出したら止まれない行書。
しっかりと形がわかっていないとバランスよく配置できません。
墨だけの表現なので線の強弱も必要ですし、かといってメリハリがつきすぎると
可憐さがなくなります。
そういう意味でバランスの取れたよい作品になっていると思います。
彼女自身もとても可憐ですよ。

残りの作品はまた後日に!

追記:生徒作品のご報告2

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