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フランス展示会 ご報告⑩ 総括

フランスでの展示会のご報告もこれで最後です。

フランスでの展示では本当に多くの方に助けていただき、改めてお礼を申し上げます。

4月末に決定してから慌ただしく取り掛かり
何を制作するか、どのように発送するかなど色々と悩みました。
経験値がないため、右往左往していたころもありましたがすべてがいい思い出です。

実際に新しい試みのものも持っていきましたが
毎日が芸術の中で生活しているようなフランスの方にとって生半可なものは通用しません。
私に関して言うならば、やはり自分の気持ちが強く影響している作品に
皆様、興味をもっていただきました。

書道は言葉を扱います。
その言葉を作品にした場合、意味を知らないフランスの方は何を感じるのか。
アーティストの方、エスモードの皆様、サンシールのお客様
たくさんの出会いと皆様の助言を受けて、その答えが少しですが見えたように思います。

名もない日本人の作品について、ご自分が作品から感じたことを語られ
こちらが内容について説明すると、またそこからお話がつながり
何度も感動したということを伝えてくださるとは正直なところ思いもしませんでした。
あれだけしっかりと作品をご覧いただけたことは感謝の言葉しかありません。
芸術、文化が身近にあり、敬意をもってそれに携わるということが
身についていることを感じました。

周りに惑わされず、自分に似合うものをよく知り、
そして自分の生活に取り入れたいものを吟味し、
自分というスタイルの中で生活し、人生を楽しんでいるフランスの方は
日々日常に追われている私には本当にうらやましく、豊かに思えます。

これからの私の作品になにが反映されるかはわかりませんが
心のままに作るということを心がけることは間違いないと思います。

今回お声を掛けていただいたおかげで普段なら経験できないこと、
訪れることのない場所など多くの貴重な体験をいたしました。
お世話になったすべての方に感謝申し上げます。

そして長い、長い報告にお付き合いいただきました皆様
ありがとうございました!

最後になりましたが、帰ってきてから一か月後にパリでのテロが起きました。
あまりのことで衝撃を受けたことは言うまでもありません。
今も不安を持ちながら生活を続けていらっしゃると思いますが
これ以上痛ましい事件が起きないことを心から願うばかりです。

PARIS 展示 書作品 丸山茜葉 フランス

フランス展示会 ご報告① 展示準備

ご無沙汰しております。
フランスから帰りまして半月が過ぎました。
帰ってきての日本の暑さに驚きながら、すでに仕事に入っています。
ということでご報告が遅くなりましたが、フランスでの展示について
少しずつご報告をしていこうと思います。

今回の展示は大阪工芸協会の馬渡先生と神戸酒心館の安福会長から
お声掛けいただきまして、日本の文化がフランスでどのように受け入れられるか、
また日本の工芸を手に触って、そして使っていただくというコンセプトのもと
大きな作品だけでなく、日常を彩る作品を持っていきました。

いつもの自分の作品は割と大きなものが多いため、
どのようなものがいいのか迷いました。
ただその分、あまり書かない漢詩などにも挑戦し、
今までのことを見直しながら勉強しました。

11月4日夕刻ににパリに到着。
その日はホテルへ入るだけで、次の日から展示準備が始まました。

PARIS ESMOD 展示 EXHIBITION 展示会 書道 書作品 calligraphy







会場はESMOD PARIS。ESMODはエスモードは170年前に
ナポレオン3世の宮廷服飾師・アレクシス・ラヴィーニュが
パリに創設された世界最古のファッション専門教育機関で世界15か国に開講しています。
その一室をお借りして展示をするため、ひたすらに準備(笑)
通訳の松田さんにお手伝いいただき、なんとか夜のパーティーまでに完成しました。

フランス パリ france paris ESMOD 展示 EXHIBITION calligraphy  書作品 展示作品







フランスは建物も100年以上のものがほとんどで内装も歴史を感じます。
ESMODもそのひとつとして、天井にはステンドグラス
入ってすぐの内装も年代物であるにもかかわらずモダンと
フランスの美意識の高さを象徴するような造りに感動しました。

馬渡先生の作品
展示風景 ESMOD








石田満美先生の作品
ESMOD PARIS 展示 作品 革 








ESMOD 入り口
F21








ESMOD 天井のステンドグラス
ESMOD PARIS  展示風景 書作品 calligraphy exhibition フランス パリ 








ESMOD 内部
ESMOD PARIS exhibition calligraphy 書道 書家 書作品








そのなかで日本の香りがする作品をどのように展示するかは
今後の課題となりましたが、それでも思いのほか融合していたようです。

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フランス展示会ご報告⓶レセプション風景