10月の書道 お稽古風景
生徒展では多くのお客様に作品をご覧いただき、とても楽しい会となりました。
生徒さんもご自分の作品がどのように映るか感じていただけたと思います。
さて10月も生徒展のお話をしながらにぎやかに練習されています。
毎回思うのは展示会後には皆さんの筆運びがうまくなっています。
ご自身が気づいているかはわかりませんが、私は最初を知っているため
「あっ、書体がしっかりしてきた」「柔らかい筆運びができるようになった」など
感じることが多く、みなさんの努力の結果だと思います。
同時にひとまず自身でトライしてみようという気持ちが
自然と出てきている気がします。
それがいい方向に活きているんでしょうね。
私自身も生徒の時に、わからないことを色々師匠に聞きました。
ただ私の師匠は細かく教えてくださるというより、
私が気がつくまで忍耐強く待ってくださったというか(笑)
随分困らせたと思いますが、おかげで自分で考え、実践する癖がつきました。
今回来てくださった陶芸の先生とのお話の中でも
陶芸の世界では技術の質問は簡単にしてはいけないと教わりました。
そこに行きつくにはいろんな苦労を経て自分のものにしているはずだから、
それを簡単に手に入れようと考えてはいけいないとのこと。
ふと自身を振り返ると私は細かく伝えすぎている気もします。
ただいずれにしても本当に困って自分で試行錯誤したことは忘れませんが
人から教えてもらったことは意外とすぐに忘れてしまいます。
そう考えると今回の生徒展は私も助言に徹しましたので、
生徒さんは自身で考え、悩んだ分、得たことが多かったと思います。
この経験が次回に活きてくると、自分で創作する手助けになりますから
お稽古も楽しみながらも、自分を育てるように練習していただければうれしいですね。
そして新しい生徒さんも次回作へ向けての練習をしていただいております。
楽しみながら習得できるようにしていきたいと思います。
ではお稽古風景です!